一度は行ってみたかった青森県にある「恐山」
そんな憧れの地へ行ってみました。
今回は2日目です。

そんな憧れの地へ行ってみました。
今回は2日目です。

前回:歴史と霊場を求めて、青森1泊2日旅行(1日目:三内丸山遺跡編) : K-BLOG
前回は、縄文文化を代表する「三内丸山遺跡」と「大湊」を見て回りました。
今回はこの旅の主目的である「恐山」へ行きたいと思います。
ホテルの朝と言ったら朝風呂です。
醍醐味ですね。
そして、お風呂に入った後は朝食です。
こちらのホテルでは最上階がレストランとなっており、絶景を見ながら食事を楽しみことが出来ました。
大変おいしゅうございました。
さて、準備をして出発です。
恐山まではホテルからクルマで約30分ほどだそうです。
ただ、その道中は険しい峠道「県道4号線」です。
以前の旅では、途中まで行きました。
→デミオといく!1泊2日青森旅行 2日目(大湊→大間→三沢編) : K-BLOG
この頃は雪が凄まじく、恐山は閉山していました。
今回は雪は積もっていないので安心です。
季節によって全く違う景色なのが面白いですねぇ。
道は一本道でひたすらクネクネ。
朝早いため、他のクルマが通っていないので快適です。
道中、下北国定公園「恐山冷水」という場所がありました。

湧水がコンコンと湧き出ています。
この湧水は「不老水」と謳われているそうです。
年をとらなくなるなんて、すごい。
さっそく飲んでみました。
非常に冷たく、美味しい。
これで私も不老になってしまいました。
でも、自分だけ変わらないってとても怖いことですよね。
この「恐山冷水」の隣にお地蔵さんがいらっしゃいました。

とっても雰囲気があります。
さらにその奥の山中は言葉では表せない不思議な空気が流れています。

他の山々とは違う独特な雰囲気です。
この恐山は「死者の集まる山」とされており、こういった山中や菩提寺の景観が「死後の世界」と例えられることで信仰の場として知られるようになったとか。
とっても不思議な気持ちになる場所です。
ちなみにこの「恐山冷水」にはバス停がありました。

ちょうどバスが停車していましたが、数分ほど停車し冷水だけを触ってバスに戻ることにできるみたいです。
これはとても親切設計ですね。
ここで置いて行かれても困ります。
いつかは私もバスで行ってみたい。
さて、先へ進みます。
ひたすらクネクネ道を走行していくと、突然周りが開けた場所に出ます。
同時にいわゆる「イオウ臭」がしてきました。

宇曽利山湖に到着です。
下北半島のほぼ中心にあるカルデラ湖。
驚くべきはその水質。
活火山である恐山から流れ出る成分により、場所によってpH3.5付近の強酸性なんだとか。
流石「あの世」と例えられるわけですね。
そして湖の麓には奪衣婆(だつえば)と懸衣翁(けんえおう)の姿がありました。

このお二方は、三途の川のほとりにある衣領樹(えりょうじゅ)のそばにいる老人の鬼。
死後にここまでやってくると、奪衣婆が身ぐるみを剥ぎ、懸衣翁が衣領樹の枝に衣類をかけ、その枝の垂れ具合で生前の悪業を測定、地獄か天国どちらに行くのかを決定するそうです。
恐ろしいですねぇ。
ただ、衣類をはぎ取るのは三途の川の渡し賃である六文を持たない死者だそうで。
彼らもプロの仕事をしているようです。
お隣にはちゃんと三途の川もありました。



非常に水が美しい。
そして、この先が「あの世」となります。
ちなみに、通行止めになっている赤い橋は「太鼓橋」というそうです。
昔は渡ることが出来たそうですが、老朽化のため通行禁止となっています。
クルマで進んでいくとすぐに「菩提寺」に到着。
大きな「六大地蔵」が鎮座しておりました。

お地蔵様といったら「六地蔵」が有名ですね。
それの巨大版となっています。
六道(天道、人間道、修羅道、畜生道、地獄道、餓鬼道)のそれぞれにあって衆生を救済するという6体の地蔵菩薩。
とても穏やかな表情をしております。
私は一体どの道へ進むのでしょうか?
仏ののみぞ知る、ですね。
さて、さっそく見学としましょう。

入山料は大人500円でした。
この恐山は、約1200年前に慈覚大師円仁によって開かれた霊場です。
火山ガスの噴出する山肌の一帯は地獄、湖の白浜は極楽になぞらえられ、信仰と祈りの場として伝えらえて来たそうです。
昔の人はよくここまでたどり着けましたねぇ。
その険しい道のりからも「あの世」に最も近い場所として例えられたのかもしれません。
門をくぐると、一度見てみたかった景色が広がります。



想像よりも大きな山門でした。
ここ、私の大好きな漫画「シャーマンキング」で出てくる場所なんですよね。
大鬼が屋根に乗っている奴。
とても好きな回でした。
この漫画を読んで、色々な考え方が変わりました。
今を生きているのもこの漫画のおかげです。
今でも感謝しています。
さて、話を戻して散策です。
お寺の境内自体も非常に広大でした。


本堂には大聖釈迦如来が安置されていました。
手を合わせてお参りしました。
そして、この菩提寺には変わったものが存在します。
それは「温泉」です。

境内には4つの温泉が設けられています。
温泉には「冷抜の湯」「古滝の湯」「花染の湯」「薬師の湯」と名付けられ、それぞれ効能が違うと言われています。
さっそく入ってみましょう。
朝早いという事もあって、浴場には誰もいませんでした。
これはラッキーですね。
浴場はとてもシンプルで扉の向こうには脱衣所でその奥が温泉です。
シャワーなどの施設は一切ありません。
泉質は硫化水素含酸性緑ばん泉で少し白濁しています。
酸ヶ湯温泉と似た感じですね。
これがまた「最の高」でした。
温度も少し熱めでちょうどいい。
今まで入った来て温泉で1位2位を争う気持ちよさ。
個人的温泉ランキング(TOP3)は、以下の通り。
1位:乳頭温泉
2位:酸ヶ湯温泉&恐山温泉
4位:寸又峡温泉
この恐山温泉は泉質上長湯は禁物(体調不良を引き起こす可能性がある)ですが、いつまでも入っていたくなる温泉でした。
これは是非とも一度お寺の宿坊に泊まってみたいですねぇ。
さて、温泉を独り占めして満足した後は「地獄」へ行ってみます。




この世とは思えない光景が広がっていました。
無数に並んでいる「石積み」とカラカラと回る「風車」の音が独特の雰囲気を醸し出します。
この石積み、あの「賽の河原和讃」の一節にある「一重積んでは父の為、二重積んでは母の為…」というのが有名ですね。
小さい子供が親より先立つと賽の河原で石積みをするというもの。
積んでは鬼に崩され、ひたすらこの作業を繰り返させられるそうです。
まさに地獄。
子供が親よりも先立つというのは大罪という認識のようですね。
残された人も悲しいですし、なくなってしまった人も悲しいので、どちらが悪いという事はないとは思いますが、こういった思想について考えるのは非常に興味深い。
さて、ひたすら歩いていきましょう。
この地獄はとても広大で、しかも迷子になりそうなほど道が入り組んでいます。



本当に広い。
そしてこの世とは思えない光景が広がっています。
そして道中、所々にお地蔵さまがいらっしゃいました。






どのお地蔵さまも穏やかな表情をされています。
私も日常をこんな表情で過ごしたいですねぇ。
そうするためには悟りを拓かねばなりません。
修行あるのみですね。
まだまだです。
また、道中のあちらこちらでコポコポという音と共に白煙が上がっていました。
活火山の証拠ですね。
正に極限環境です。
しばらく進んでいくと、湖と砂浜が見えてきました。

これが噂の「極楽浜」というやつですね。
さっそく行ってみましょう。
足元も岩場から砂浜へと徐々に変化していきます。

坂道を降りていくと砂浜に到着。
極楽浜手前にもお地蔵さまがいらっしゃいました。



その後ろには広大な白浜が広がっています。
そして、その白浜にはポツンと9本の風車が立っています。


昔の人が「あの世」と表現するのがわかります。
本当に現世とは思えない美しい光景が広がっていました。
こんなにも絶景があったんですねぇ。
思わず見惚れてしまいました。
来てよかった。
砂浜にも「石積み」もありました。


なかなかの異様な光景です。
それにしてもこの湖、本当に綺麗な色をしています。

透明度が高く鮮やかですよね。
ただ、綺麗なモノには棘あるというように、結構危険な湖です。
なんたって強酸性ですからね。
お地蔵様の下に置かれているお賽銭をみると、どれも錆びています。

すごいですね。
ここに住んでいたらあらゆる電化製品がダメになりそう。
自然の驚異です。
それと綺麗なだけでなく、もの悲しさにも満ち溢れています。
亡くなった人たちの慰霊碑などがありました。
多くの方がここへ訪れ、死者を偲んでいるんですね。
しばらく景色をみながら黄昏た後はお寺へ戻ります。
戻る途中に巨大な卒塔婆がありました。

これもまた凄い光景。
驚きの連続です。
そして、山門に戻ってきました。

日本の三大霊場のひとつ「恐山」
そこにはこの世とは思えない美しい光景がありました。
そして、人々の死後の世界の考え方などに触れることができました。
私は信仰している宗教などはありません。
けれども、こうした思想などはとても興味があります。
人々の想いや願いがこうして現実世界でも形として残すことができるんですねぇ。
大変勉強になりました。
さて、「恐山」を満喫したので次なる目的地「大湊」へ。
前日に行ったんですけど、時間があるので再訪したいと思います。
来た道をひたすら戻ります。
途中、恐山展望台なるものがあるらしいので寄り道してみました。


先ほど堪能した「宇曽利山湖」が一望できました。
ホントに深い山々に囲まれた場所ですねぇ。
これは冬は閉山になりますわ。
それにしても空気が美味しい。
さて、大湊へ向かいましょう。
峠道を突き進んでいくと、行きに通り過ぎた「一本松」にも立ち寄りました。

大きな大きな一本松です。
道路脇にポンっと生えており、行きは通り過ぎてしまいました。
これも自然の偉大さを感じます。
そしてまた車で移動を開始。
通る道は、以前の旅で通った細い道を行ってみることにしました。
あの時は雪深かったんですが、今回は非常に快適。
同じ場所で写真を撮影してみました。

緑が美しい。
そして遠くには「釜臥山」のガメラレーダーもチラリと見えます。
さて、ひたすら峠道を下っていき、大湊へ到着。
そして海上自衛隊の資料館「北洋館」へ。



こちらも以前の旅で訪れました。
もしかしたら、前回お世話になった方がいるかな?と淡い期待を寄せていたんですが、残念ながらいらっしゃいませんでした。
その代わり、海自の人が慰霊碑の前で行事訓練をしており、空砲を撃っていました。
間近で見ることができてちょっと得した気分。
北洋館を満喫した後は周辺をブラブラ。

大湊航空基地の入り口にはヘリコプターが展示されていました。
さらに大湊駅にも寄り道。


こじんまりとした駅ですが、とても綺麗でした。
ホームへは電車到着時のみしか入場できないそうです。
さて、そろそろ空港へ戻ることにしましょう。
ありがとう下北半島。
クルマを走らせること2時間弱。
意外と早く到着してしまったので、さらに寄り道したいと思います。
三沢にある航空科学館へ到着しました。


何回来てもワクワクする場所ですね。
外の広場は無料で見学することが出来ます。
しかも、展示されている機体に乗ることもできてしまうのが素晴らしい。

今回も乗ってみました。
最高ですね。
さて、お昼ご飯を食べていなかったのでここで食べていきましょう。
カフェ的な所があったので「ホットドック(ポテト付き)」を購入。

巨大なソーセージに肉厚なポテトがついて、お値段600円。
なかなか食べ応えがあります。
ケチャップやオニオンなどはセルフサービスになっており、好きなだけトッピングすることが可能です。
アメリカンな味わいとボリュームで、非常に美味しかったです。
さて、そろそろ空港へ。
レンタカーを返却して、一度行ってみたかった空港の送迎用展望台へ。

ここから、自衛隊の飛行機を見ることが出来ました。
こんな間近でみることができるのは凄い。
この後、飛行機が飛び立っていったんですが、とんでもない轟音でした。
耳がマヒしてしまいそう。
戦闘機を満喫したので、搭乗ゲートへ。
滞りなく飛行機に搭乗して離陸。
ありがとう「青森」
いつのまにか羽田空港に到着。
今回、機内では熟睡してました。
ひたすら運転と徒歩の旅だったので疲れていたのでしょう。
それでも非常に充実した旅行となりました。
なんたって、一度は行ってみたかった「恐山」に行くことが出来ましたからね。
このブログを始めるきっかけの一つでもあります。
ブログやってて良かったと思いましたねぇ。
たぶんこういうことしてないと「めんどくさい」と一生行くことは出来ませんでした。
人生を楽しく過ごすには「やってなんぼ」です。
とりあえずやってみない事には何も始まりません。
これで私の人生の目標を一つ達成できました。
そして恐山に行き、また違った人生観を考えるようになりました。
人生とは本当に深い。
そんな考えさせられる旅でした。
▼費用
飛行機+宿泊+レンタカー代:42,900円
レンタカー燃料代:1,705円
交通費:2,320円
三内丸山遺跡入場料:410円
恐山入山料:500円
三沢空港展望台入場料:100円
食事代:3,907円
その他:350円
合計:52,192円
前回は、縄文文化を代表する「三内丸山遺跡」と「大湊」を見て回りました。
今回はこの旅の主目的である「恐山」へ行きたいと思います。
2日目
早朝。ホテルの朝と言ったら朝風呂です。
醍醐味ですね。
そして、お風呂に入った後は朝食です。
こちらのホテルでは最上階がレストランとなっており、絶景を見ながら食事を楽しみことが出来ました。
大変おいしゅうございました。
さて、準備をして出発です。
恐山まではホテルからクルマで約30分ほどだそうです。
ただ、その道中は険しい峠道「県道4号線」です。
以前の旅では、途中まで行きました。
→デミオといく!1泊2日青森旅行 2日目(大湊→大間→三沢編) : K-BLOG
この頃は雪が凄まじく、恐山は閉山していました。
今回は雪は積もっていないので安心です。
季節によって全く違う景色なのが面白いですねぇ。
道は一本道でひたすらクネクネ。
朝早いため、他のクルマが通っていないので快適です。
道中、下北国定公園「恐山冷水」という場所がありました。

湧水がコンコンと湧き出ています。
この湧水は「不老水」と謳われているそうです。
年をとらなくなるなんて、すごい。
さっそく飲んでみました。
非常に冷たく、美味しい。
これで私も不老になってしまいました。
でも、自分だけ変わらないってとても怖いことですよね。
この「恐山冷水」の隣にお地蔵さんがいらっしゃいました。

とっても雰囲気があります。
さらにその奥の山中は言葉では表せない不思議な空気が流れています。

他の山々とは違う独特な雰囲気です。
この恐山は「死者の集まる山」とされており、こういった山中や菩提寺の景観が「死後の世界」と例えられることで信仰の場として知られるようになったとか。
とっても不思議な気持ちになる場所です。
ちなみにこの「恐山冷水」にはバス停がありました。

ちょうどバスが停車していましたが、数分ほど停車し冷水だけを触ってバスに戻ることにできるみたいです。
これはとても親切設計ですね。
ここで置いて行かれても困ります。
いつかは私もバスで行ってみたい。
さて、先へ進みます。
ひたすらクネクネ道を走行していくと、突然周りが開けた場所に出ます。
同時にいわゆる「イオウ臭」がしてきました。

宇曽利山湖に到着です。
下北半島のほぼ中心にあるカルデラ湖。
驚くべきはその水質。
活火山である恐山から流れ出る成分により、場所によってpH3.5付近の強酸性なんだとか。
流石「あの世」と例えられるわけですね。
そして湖の麓には奪衣婆(だつえば)と懸衣翁(けんえおう)の姿がありました。

このお二方は、三途の川のほとりにある衣領樹(えりょうじゅ)のそばにいる老人の鬼。
死後にここまでやってくると、奪衣婆が身ぐるみを剥ぎ、懸衣翁が衣領樹の枝に衣類をかけ、その枝の垂れ具合で生前の悪業を測定、地獄か天国どちらに行くのかを決定するそうです。
恐ろしいですねぇ。
ただ、衣類をはぎ取るのは三途の川の渡し賃である六文を持たない死者だそうで。
彼らもプロの仕事をしているようです。
お隣にはちゃんと三途の川もありました。



非常に水が美しい。
そして、この先が「あの世」となります。
ちなみに、通行止めになっている赤い橋は「太鼓橋」というそうです。
昔は渡ることが出来たそうですが、老朽化のため通行禁止となっています。
クルマで進んでいくとすぐに「菩提寺」に到着。
大きな「六大地蔵」が鎮座しておりました。

お地蔵様といったら「六地蔵」が有名ですね。
それの巨大版となっています。
六道(天道、人間道、修羅道、畜生道、地獄道、餓鬼道)のそれぞれにあって衆生を救済するという6体の地蔵菩薩。
とても穏やかな表情をしております。
私は一体どの道へ進むのでしょうか?
仏ののみぞ知る、ですね。
さて、さっそく見学としましょう。

入山料は大人500円でした。
この恐山は、約1200年前に慈覚大師円仁によって開かれた霊場です。
火山ガスの噴出する山肌の一帯は地獄、湖の白浜は極楽になぞらえられ、信仰と祈りの場として伝えらえて来たそうです。
昔の人はよくここまでたどり着けましたねぇ。
その険しい道のりからも「あの世」に最も近い場所として例えられたのかもしれません。
門をくぐると、一度見てみたかった景色が広がります。



想像よりも大きな山門でした。
ここ、私の大好きな漫画「シャーマンキング」で出てくる場所なんですよね。
大鬼が屋根に乗っている奴。
とても好きな回でした。
この漫画を読んで、色々な考え方が変わりました。
今を生きているのもこの漫画のおかげです。
今でも感謝しています。
さて、話を戻して散策です。
お寺の境内自体も非常に広大でした。


本堂には大聖釈迦如来が安置されていました。
手を合わせてお参りしました。
そして、この菩提寺には変わったものが存在します。
それは「温泉」です。

境内には4つの温泉が設けられています。
温泉には「冷抜の湯」「古滝の湯」「花染の湯」「薬師の湯」と名付けられ、それぞれ効能が違うと言われています。
さっそく入ってみましょう。
朝早いという事もあって、浴場には誰もいませんでした。
これはラッキーですね。
浴場はとてもシンプルで扉の向こうには脱衣所でその奥が温泉です。
シャワーなどの施設は一切ありません。
泉質は硫化水素含酸性緑ばん泉で少し白濁しています。
酸ヶ湯温泉と似た感じですね。
これがまた「最の高」でした。
温度も少し熱めでちょうどいい。
今まで入った来て温泉で1位2位を争う気持ちよさ。
個人的温泉ランキング(TOP3)は、以下の通り。
1位:乳頭温泉
2位:酸ヶ湯温泉&恐山温泉
4位:寸又峡温泉
この恐山温泉は泉質上長湯は禁物(体調不良を引き起こす可能性がある)ですが、いつまでも入っていたくなる温泉でした。
これは是非とも一度お寺の宿坊に泊まってみたいですねぇ。
さて、温泉を独り占めして満足した後は「地獄」へ行ってみます。




この世とは思えない光景が広がっていました。
無数に並んでいる「石積み」とカラカラと回る「風車」の音が独特の雰囲気を醸し出します。
この石積み、あの「賽の河原和讃」の一節にある「一重積んでは父の為、二重積んでは母の為…」というのが有名ですね。
小さい子供が親より先立つと賽の河原で石積みをするというもの。
積んでは鬼に崩され、ひたすらこの作業を繰り返させられるそうです。
まさに地獄。
子供が親よりも先立つというのは大罪という認識のようですね。
残された人も悲しいですし、なくなってしまった人も悲しいので、どちらが悪いという事はないとは思いますが、こういった思想について考えるのは非常に興味深い。
さて、ひたすら歩いていきましょう。
この地獄はとても広大で、しかも迷子になりそうなほど道が入り組んでいます。



本当に広い。
そしてこの世とは思えない光景が広がっています。
そして道中、所々にお地蔵さまがいらっしゃいました。






どのお地蔵さまも穏やかな表情をされています。
私も日常をこんな表情で過ごしたいですねぇ。
そうするためには悟りを拓かねばなりません。
修行あるのみですね。
まだまだです。
また、道中のあちらこちらでコポコポという音と共に白煙が上がっていました。
活火山の証拠ですね。
正に極限環境です。
しばらく進んでいくと、湖と砂浜が見えてきました。

これが噂の「極楽浜」というやつですね。
さっそく行ってみましょう。
足元も岩場から砂浜へと徐々に変化していきます。

坂道を降りていくと砂浜に到着。
極楽浜手前にもお地蔵さまがいらっしゃいました。



その後ろには広大な白浜が広がっています。
そして、その白浜にはポツンと9本の風車が立っています。


昔の人が「あの世」と表現するのがわかります。
本当に現世とは思えない美しい光景が広がっていました。
こんなにも絶景があったんですねぇ。
思わず見惚れてしまいました。
来てよかった。
砂浜にも「石積み」もありました。


なかなかの異様な光景です。
それにしてもこの湖、本当に綺麗な色をしています。

透明度が高く鮮やかですよね。
ただ、綺麗なモノには棘あるというように、結構危険な湖です。
なんたって強酸性ですからね。
お地蔵様の下に置かれているお賽銭をみると、どれも錆びています。

すごいですね。
ここに住んでいたらあらゆる電化製品がダメになりそう。
自然の驚異です。
それと綺麗なだけでなく、もの悲しさにも満ち溢れています。
亡くなった人たちの慰霊碑などがありました。
多くの方がここへ訪れ、死者を偲んでいるんですね。
しばらく景色をみながら黄昏た後はお寺へ戻ります。
戻る途中に巨大な卒塔婆がありました。

これもまた凄い光景。
驚きの連続です。
そして、山門に戻ってきました。

日本の三大霊場のひとつ「恐山」
そこにはこの世とは思えない美しい光景がありました。
そして、人々の死後の世界の考え方などに触れることができました。
私は信仰している宗教などはありません。
けれども、こうした思想などはとても興味があります。
人々の想いや願いがこうして現実世界でも形として残すことができるんですねぇ。
大変勉強になりました。
さて、「恐山」を満喫したので次なる目的地「大湊」へ。
前日に行ったんですけど、時間があるので再訪したいと思います。
来た道をひたすら戻ります。
途中、恐山展望台なるものがあるらしいので寄り道してみました。


先ほど堪能した「宇曽利山湖」が一望できました。
ホントに深い山々に囲まれた場所ですねぇ。
これは冬は閉山になりますわ。
それにしても空気が美味しい。
さて、大湊へ向かいましょう。
峠道を突き進んでいくと、行きに通り過ぎた「一本松」にも立ち寄りました。

大きな大きな一本松です。
道路脇にポンっと生えており、行きは通り過ぎてしまいました。
これも自然の偉大さを感じます。
そしてまた車で移動を開始。
通る道は、以前の旅で通った細い道を行ってみることにしました。
あの時は雪深かったんですが、今回は非常に快適。
同じ場所で写真を撮影してみました。

緑が美しい。
そして遠くには「釜臥山」のガメラレーダーもチラリと見えます。
さて、ひたすら峠道を下っていき、大湊へ到着。
そして海上自衛隊の資料館「北洋館」へ。



こちらも以前の旅で訪れました。
もしかしたら、前回お世話になった方がいるかな?と淡い期待を寄せていたんですが、残念ながらいらっしゃいませんでした。
その代わり、海自の人が慰霊碑の前で行事訓練をしており、空砲を撃っていました。
間近で見ることができてちょっと得した気分。
北洋館を満喫した後は周辺をブラブラ。

大湊航空基地の入り口にはヘリコプターが展示されていました。
さらに大湊駅にも寄り道。


こじんまりとした駅ですが、とても綺麗でした。
ホームへは電車到着時のみしか入場できないそうです。
さて、そろそろ空港へ戻ることにしましょう。
ありがとう下北半島。
クルマを走らせること2時間弱。
意外と早く到着してしまったので、さらに寄り道したいと思います。
三沢にある航空科学館へ到着しました。


何回来てもワクワクする場所ですね。
外の広場は無料で見学することが出来ます。
しかも、展示されている機体に乗ることもできてしまうのが素晴らしい。

今回も乗ってみました。
最高ですね。
さて、お昼ご飯を食べていなかったのでここで食べていきましょう。
カフェ的な所があったので「ホットドック(ポテト付き)」を購入。

巨大なソーセージに肉厚なポテトがついて、お値段600円。
なかなか食べ応えがあります。
ケチャップやオニオンなどはセルフサービスになっており、好きなだけトッピングすることが可能です。
アメリカンな味わいとボリュームで、非常に美味しかったです。
さて、そろそろ空港へ。
レンタカーを返却して、一度行ってみたかった空港の送迎用展望台へ。

ここから、自衛隊の飛行機を見ることが出来ました。
こんな間近でみることができるのは凄い。
この後、飛行機が飛び立っていったんですが、とんでもない轟音でした。
耳がマヒしてしまいそう。
戦闘機を満喫したので、搭乗ゲートへ。
滞りなく飛行機に搭乗して離陸。
ありがとう「青森」
いつのまにか羽田空港に到着。
今回、機内では熟睡してました。
ひたすら運転と徒歩の旅だったので疲れていたのでしょう。
それでも非常に充実した旅行となりました。
なんたって、一度は行ってみたかった「恐山」に行くことが出来ましたからね。
このブログを始めるきっかけの一つでもあります。
ブログやってて良かったと思いましたねぇ。
たぶんこういうことしてないと「めんどくさい」と一生行くことは出来ませんでした。
人生を楽しく過ごすには「やってなんぼ」です。
とりあえずやってみない事には何も始まりません。
これで私の人生の目標を一つ達成できました。
そして恐山に行き、また違った人生観を考えるようになりました。
人生とは本当に深い。
そんな考えさせられる旅でした。
▼費用
飛行機+宿泊+レンタカー代:42,900円
レンタカー燃料代:1,705円
交通費:2,320円
三内丸山遺跡入場料:410円
恐山入山料:500円
三沢空港展望台入場料:100円
食事代:3,907円
その他:350円
合計:52,192円