読書シリーズです。
とある日に本屋に立ち寄った際、この本がオススメとして平積みされてたのに興味が湧き、試しに購入して読んでみました。
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書名:Think clearly(シンク・クリアリー)
著名:ロルフ・ドベリ
出版社:サンマーク出版
ISBN 978-4-7631-3724-1
定価:本体1,800円+税

著者は作家、実業家であるスイスにお住いのロルフ・ドベリ氏です。
正直、存じ上げておりませんでした。
かなり分厚い本で読みごたえがありました。
この本は「最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」をコンセプトに、様々な歴代の学者など研究結果を引用しながら、この複雑化した世界を「幸せに生きる」ために必要なことが書かれています。

内容についてです。
こういった本は正直、結論はどの本も同じです。
以前読んだ禅を用いた本でも学んだんですが、大昔の方々が既に答えというのを導き出しくれていますので、現代社会においても結局は同じなんですよね。
ただ、その答えに行き着くまでの過程が異なります。
この本では「最新の学術研究」を用いて答えに行き着いていますね。
以前読んだ本では「禅」でした。
どんな考え方でもいいんです。
最終的に行き着く場所は大体似たような答えにたどり着きます。
なので、こういった同じような本を何度も読むのは「どういう道具を用いて答えに行き着くか」を楽しみにしています。
この本では、様々な論文などから少々辛口に書かれていました。
外国人特有のユーモアを使いながら、時に面白おかしく、時にビシッと考え方についてを語っていたり、私の知らない論文や研究結果などを知ることが出来て勉強になりました。
また、共感できる部分も多かったです。
特に印象に残った文がこちら。
「社会において重要なのは団結であり、社会を構成するひとりひとりの個人的な利益ではない。」
 引用元:p233 28 自分を守ろう | Think clearly(シンク・クリアリー)
この関係性は心に刻み込んでいきたいと思います。
決して「社会が悪」ということではありません。
善か悪というのは相対的なモノであり、あまり意味のあるものではありません。
社会という仕組み自体を理解していないと「自分らしく生きる」ということは難しいのではないかと個人的には考えています。
昔、私自身も「社会の一員にならなければ」という強迫観念から非常に苦しい思いをしました。そして、いくら社会に尽くしても私に”見返り”がないことに苛立ちを覚えていました。
それは仕組みを理解していないがための自分勝手な考えです。
あの頃は若かったんですねぇ、懐かしい思い出です。
社会のためでなく、あくまでも自分自身の幸せのために社会を利用するという考えの方が気楽に生きることが出来るのかもしれません。
ただ「社会に尽くす」ことを生きがいにする人もいるので、絶対とは言い切れません。
「そうなのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない」
結局は自分の考え方次第です。
個人的な考えでは、世の中には”逆の存在”が必ずあると思っています。
どんなものや考え方にも逆の存在があるからこその多様性ですもんね。

他には、この本では「SNSを辞めること」を薦めています。
確かにSNSというのは無意味な数字を追いかけたり、自分が扱える情報量をオーバーしてしまう可能性があるために非常に取扱いが難しい。
私は向いていない人間でした。
私の場合はSNSに限らず、テレビなどもあまり観なくなりました。
自分に必要のない情報を得ることは意味がありません。
自分では解決できない問題を考えても意味がありません。
それらを考えていた時間を「楽しいこと」を考える時間にあてたおかげで、昔よりは幸せな気持ちになりました。
この世の中、本当に考え方次第ですねぇ。
それと著者は「本を読むこと」もとても勧めています。
確かに本を読むことは大事です。
ただ「本を読むだけ」で解決するわけではないと思っています。
大事なのは、色々な媒介をバランスよく利用して「自分なりの答え」に行き着くことが大事と考えています。
昔、年上の方々に口を酸っぱく「SNSやネットなんてやってないで、現実世界を生きろ」と言われました。その頃の私は言っている意味が解っておらず、従いませんでした。
今ならその言葉の意味の重さを理解できます。
今の私が若い人へは同じことを言うでしょう。
こうして歴史は繰り返されるんですねぇ。
身をもって体験しました。

昔、私は他人を変えたい!なんて思わない方が良いと経験しました。
恐らくですが、誰かの考え方を変えたくてこの本を読んでもらったとしても、その人がその「答え」を欲していない限りは意味がないのかもしれません。
昔の私がこういった本を読んでも「いやいや違う、こんなん」と思って、読むのを辞めてしまいます。
人の性格や考え方を変えることはできません。
出来るのは自分自身が変わること。
自らが何かの答えを欲する時に、その答えを導き出す手がかりを本が教えてくれます。
人生とは自分自身との戦いですね。
すこしだけ「人生って面白いな」と思いました。