ジュネーブオートショー2019にて、マツダの新世代商品第二弾となる「CX-30」が世界初公開されました。
新世代群初となるSUVで期待が高まります。
そんな中、2020年に発売される「xEV(エックス イーブイ)」についてもマツダの関係者から語られていたそうです。
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画像:マツダ
情報元:Mazda XEV marks the spot for electrification - www.carsales.com.au(外部リンク)

情報元は、オーストラリアの「carsales.com.au」です。
それによると、今後登場するレンジエクステンダーを「より広いモデル範囲に使用できるか?」という問いに対して、マツダのパワートレイン開発責任者の広瀬氏が以下のことを語っています。
  • 2020年にバッテリーEV車を導入する。
  • 2020年以降は、レンジエクステンダーのオプションを備えたバッテリーEVを検討
  • 搭載されているバッテリーと燃料タンクのサイズをバランスを調整して、プラグインハイブリッドとみなしたりすることもできる。
  • これらを包括的に「xEV」と呼んでいる。
また、このようなことも認めたそうです。
Thinking out loud, the Mazda exec acknowledged that the single-rotor engine could supply motive power in a car that was sufficiently light – such as a Mazda2 or an MX-5 – in addition to generating electricity for the electric motor – making such a car a plug-in hybrid rather than a range-extended EV.
【機械訳】
考えていることを口に出して言うと、マツダの執行役員はシングルローターエンジンが電気モーターのための電気を生成することに加えて十分に軽い自動車(MAZDA2かMX-5)に原動力を供給することができることを認めた 。
ただし、それらは「技術的観点での話であって、それらを開発しているというわけではない」と広瀬氏は強調しているそうです。

xEVに関しては、2018年に発表された「クルマをより魅力的にする電動化とコネクティビティの技術戦略」で語られていました。
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ロータリーレンジエクステンダーは電動化技術のマルチソリューション化の将来構想をもとに開発されています。これにより、ジェネレーターやバッテリー、燃料タンクの組み合わせを変えることで、「プラグインハイブリッド」「シリーズハイブリッド」などを共通の車両パッケージ(Multi-xEV)で提供することが可能なんだとか。
2020年では純粋なEV車が登場しますが、2020年以降も様々な種類のマツダらしい電動化された車両が登場しそうで楽しみです。

最後に、電動化技術戦略発表時に藤原副社長が仰っていた言葉を書き記しておきます。
クルマを所有し、どこまでも一緒に走り、過ごすことの得られる心の満足。
これがマツダの”走る歓び”
ハイパワーで最高速を競うのでもなく、0-60km/h や 0-100 km/h の加速タイムを競うのでもなく、何気ない日常で感じる”走る歓び”を提供したいと考えています。バッテリーEVであってもクルマとの一体感を感じさせるクルマにこだわり続けていきます。
引用:マツダ 技術説明会 2018 - YouTube(外部リンク)
私は、マツダのこの言葉がとても好きです。
何かを競うわけではなく、日常の中に自然と溶け込む”走る歓び”は人生を豊かにしてくれます。そして、一人で乗ったとしても、家族や他の誰かと乗ったとしても楽しめる、相棒のような存在というのが、マツダの目指す「プレミアム」なんだなと感じました。
ただただ、高級化ではない本当に特別な「プレミアム」化を目指すマツダには、ぜひとも実現してほしいと思っています。