2018年11月8日、マツダの次世代商品「Mazda3(日本名:アクセラ)」のティザー画像第2弾が発表されました。そんな中、マツダの丸本社長が報道関係者に取材を受けています。
その中での丸本社長の発言をまとめてみました。

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―業績回復の道筋として掲げている2020年3月期での連結営業利益目標1300億円については「何としてもやり遂げる」と強調した。

 一方、同社の海外生産に影響を与える米国、メキシコ、カナダによる新協定「USMCA」(いわゆる新NAFTA)について丸本社長は「まだ分からないことが沢山あるので調べている」としたうえで「北米の自動車事業はNAFTAの枠組みを前提にしたものだから、例えば2030年や40年にそこでビジネスをしていくには、企業市民として現地の生産を増やしていくのは避けて通れない」と表明した。
引用:マツダ 丸本社長「1300億円は何としてもやり遂げる」…来期の営業利益必達へ | レスポンス(Response.jp)(外部リンク)
西日本豪雨や日米の貿易摩擦懸念などなど、マツダにとっては我慢の年でした。
丸本社長が重要視していた営業利益が下がったのは、相当悔しかったのかと思います。ただこれから、新型アクセラから始まる「新世代商品」を軸に、是非とも目標を達成してほしいですねぇ。

―これに関して記者団の取材に応じた丸本明社長は、新ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を同車に搭載するとともに、今後の新モデルにも全て採用する方針を明らかにした。

ロサンゼルスショーでプレゼンテーションする予定の丸本社長は、SKYACTIV-Xについて「燃費が先に出がちだが、まず走るということを訴えたい。現行の2.5リットル並み以上のストレスのない走りができ、結果、燃費も良いということだ」と強調した。新型Mazda3は2018年度中の発売を予定しており、19年の1~3月に投入される見通し。

一方、丸本社長は今後のSKYACTIV-Xの展開について「新しいクルマには全て載せていく」と述べ、全面改良などを機に、順次搭載車種を拡大する方針を示した。数量面の計画については「お客様が決めることなので(想定は)難しいが、楽しみにしたい」と普及に期待を示した。量産については「他のエンジンと同じ工場で生産している」とし、柔軟な対応が可能と表明した。
引用:マツダ 丸本社長「新モデルには全て載せる」…アクセラ から展開の新エンジン「SKYACTIV-X」 | レスポンス(Response.jp)(外部リンク)
新世代商品の象徴の一つである「SKYACTIV-X」は今後改良される全車種に載せていくと報道陣に応えています。新型アクセラに載せるSKYACTIV-Xは2.0Lエンジンと言われているので、今後デミオやCX-5、CX-9など大小さまざまな車種に載せるエンジンが発表されるのかもしれませんね。
また、「SKYACITV-X」は他のエンジンと同じ工場で生産していると発言しており、今後もマツダの強みである柔軟な生産体制を継続していく模様です。
それにしても2.5L並の走りができるSKYACTIV-X、非常に楽しみです。
また、このSKYACTIV-Xについて電動化に関する発言もしています。
「スカイアクティブXは非常に効率の良いエンジン。フルハイブリッドでなくても、マイルドハイブリッドでそれくらいの燃費が向上できる」とも述べた。
「マツダ3のアーキテクチャー(車体構造)を使ったSUVも遠くない将来に投入する。順番にはあまりこだわっていない」という。マツダ3のセグメントは初めて車を買う人が多く、「そういう人たちにマツダを理解してもらう。経験してもらいたい」とも語った。
スカイアクティブXのトヨタへの技術提供の可能性については「スカイアクティブはマツダの独自性。ここは競争領域。技術的興味は持たれているが、提供は考えていない」と否定した。
引用:マツダ、最新エンジン「スカイアクティブX」は「マツダ3」で初搭載 | ロイター(外部リンク)
以前からもありましたが、「マイルドハイブリッド」が強調されています。
また、アクセラをベースとしたSUVが近いうちに投入される見込みだそうです。この新型SUVが米国用新型CXシリーズなのか新型CX-3なのかはわかりませんが、非常に楽しみです。
まずは2019年はスモール群を進化させていくんですねぇ。

そして最後に、中国市場のお話。
マツダとしてはマイルドハイブリッドで充分だと判断をしていますが、中国市場ではそうはいかない模様です。
マツダの丸本明社長は8日までに日本経済新聞などの取材に応じ、2020年に中国で現地大手と共同開発した同国専用の電気自動車(EV)を投入する方針を明らかにした。独自開発のEVとは異なる。「5年後も10年後も中国が世界一の自動車大国であることは間違いない」と説明する。
引用:マツダがEVで中国専用車、痛しかゆしの全方位外交  :日本経済新聞(外部リンク)
中国専用のEV車を2020年に投入する見込みです。
記事によると、長安マツダが設計などお任せしている模様でマツダ本体が開発というわけではなさそうな模様。マツダの「走る歓び」をうまく体現できるか不安ですねぇ。
CX-4でもそうでしたが、中国市場というのは非常に独特の場所のようです。
以前、中国でSKYACTIV-Xを発表時に言われていたEVモデルのことかもしれません。
マツダ 中国で「SKYACTIV-X」を発表、2020年には新しいエネルギーモデルが登場予定。 : K-BLOG

以上、簡単にまとめてみました。
今後のマツダについて少し何かが見えてくるかもしれません。
その参考になれば。