2018年5月に発表された「2018商品改良CX-3」に、従来の安全性能を向上させた『アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)夜間歩行者検知機能付』が初めて搭載されました。
この機能について勉強してみたいと思います。
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画像引用:【MAZDA】CX-3 安全性能 - サポカーS・ワイドに該当する先進安全技術を全車標準装備(外部リンク)
まずは、アドバンストSCBS(夜間歩行者検知機能付)についてです。
【MAZDA】CX-3 衝突回避支援技術 - 自動ブレーキやクルーズコントロールでドライバーをサポート(外部リンク)
マツダ公式サイト(上記リンク)によると、アドバンストSCBSに対して「夜間や暗い場所での歩行者検知機能を向上されました。」と記載されています。ここで注目ですが「向上」させたんですね。以前は全く対応していなかった訳ではなさそうです。
2018商品改良アテンザではありますが、この夜間歩行者検知を機能しているのがチラッと見ることが出来ます。

上記動画の2:17~に夜間ブレーキの様子が映ります。
ギリギリではありますが、ちゃんと止まっていますね。

それではアドバンストSCBSで使用しているカメラなどの機器は、どこのメーカーのものを使っているのでしょうか?
'CX-3' SUV's Automatic Braking System Supports Nighttime Pedestrians | NIKKEI XTECH(外部リンク)
上記サイトによると、デンソー製のミリ波レーダー装置と単眼カメラ、画像処理チップはイスラエルのMobileye製「EyeQ3」を使用しているそうです。ソフトウェア面では歩行者検出ロジック、夜間の歩行者認識精度の改善を行い、ハード面では処理速度を向上させるためにEyeQ3画像処理チップも改良されていると記載されています。

ちなみに、2018商品改良CX-3以前のマツダ車には何が搭載されていたかというと、JNCAPの予防安全性能の評価試験で高評価だったアクセラにはMagna製カメラモジュール(単眼カメラ)、画像処理チップはMobileye製「EyeQ3」を搭載しているそうです。
参考:単眼カメラがステレオを超える | 日経 xTECH(クロステック)(外部リンク)

というわけで、画像処理チップは変わらずMobileye製「EyeQ3」を使用しているようです。この「EyeQ3」とはどんなものなのかというと、以下のサイトに記載されていました。
STマイクロ、第3世代の車載用画像認識SoC「EyeQ3」 - Car Watch(外部リンク)
第3世代となる「EyeQ3」は、第2世代よりも大幅に機能向上され、様々な機能が搭載されているようですね。内容を読む限り、最近のマツダの先進装備まんまですね。そんなQ3は2014年から量産が開始されたそうで、世界各国の自動車メーカーで使用されています。(国内では日産やマツダ)
そして、このEyeQシリーズはさらに進化を遂げるそうです。
The Evolution of EyeQ - Mobileye(外部リンク)
2018年に登場予定の「EyeQ4」ではさらに機能向上、3眼に対応もするんだとか。
3眼になることで、低、中、長距離それぞれで情報処理を行い、より高い次元の演算能力が実現可能になるそうです。また、「REM(Road Experience Management)」という走行中にシステムが認識した道路標識などの情報をデーターセンターに送信し、地図データが最新の情報に更新されるという仕組みなんだとか。これにより、自動運転への道へ少しずつ近づいているようです。

ここからは個人的な話になりますが、この次世代画像処理チップ「EyeQ4」が次世代型アクセラに搭載されているかが気になるところです。さすがにコスト面で厳しいかもしれませんが、是非とも採用してほしい所です。ただ、CX-3やアテンザ、CX-5/8はEye3の機能向上版らしいので、スモール群にはそのまま使用していくのかもしれません。
また、マツダの商品改良のペースを今後も維持していくのなら、既存車両に対する何らかの救済処置を検討した方が良いかなとも思います。新規ユーザーに対しては「常に最新を」というのは良い考えですが、購入したら「はい、それまでよ」と言われているようで不満が溜まってくると思います。

何はともあれ、マツダの安全装備の勉強になりました。