海外では絶賛発売中のマツダコネクトApple CarPlay / AndroidAuto追加キットですが、国内版はまだまだ発表がありません。そんな中、Car Watch さんがマツダに直接聞いてくれています。
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情報元:「CX-5」から搭載開始! Googleマップ&ナビが利用可能な新しいマツダコネクトついて聞く。「従来車のお客さまへも対応すべく検討中」 - Car Watch(外部リンク)

我々が気になっていることを、マツダ 統合制御システム開発本部 情報制御モデル開発部 松本成司氏に直接聞いてくれています。詳しいインタビュー内容は上記記事をご覧ください。
ここでは、私が気になった質問を抜粋します。
──CarPlay&Android Auto対応で難しかった点は?

松本氏:マツダコネクトの既存機能とCarPlayなどで追加される機能の重複や干渉をなくし、トータルで最適な使用感を実現するために、機能切り替えの方法や機能制限の仕様をマツダ独自に設計しました。また、既存システムに対してソフトウェアのアップデートのみでApple社の要求を満たすため、マツダコネクトの制御コンピュータのメモリやCPUパワーなどのリソースの最適化を行ないました。

──マツダコネクトにはMazda Appという構想があったが、この対応によりその構想はなくなったのか?

松本氏:今回のCarPlay&Android Autoの追加は市場ニーズに応えるものであり、マツダコネクト全体のコネクティビティ戦略に変更はありません。

──従来からのマツダ車(マツダコネクト)ユーザーが気にしているのは、自分のクルマがCarPlay&Android Auto対応にできるかどうかだと思う。従来車を購入しているユーザーに対してのアップグレードプログラムは用意しないのか?

松本氏:従来車のお客さまへも対応すべく検討中です。但し、ソフトだけではなく車両側のハード変更も伴いますので、その検証を行なっているところです。対応が可能となった場合は、内容が決まり次第、適切なタイミングでお知らせいたします。
まず初めの質問は、マツダ技報2018にも書かれていましたね。
メモリやCPUなどのリソース最適化を行っているだけあって、動画などを観る限りは初期型マツダコネクトでもキビキビ動く印象です。
【マツダコネクト】マツダ技報で読み解く新機能: K-BLOG

2つ目の質問は、Mazda appについてです。
Mazda appについてはこちら
マツダコネクトの歴史を振り返る [2018年10月19日更新]: K-BLOG
あえて今回はApple CarPlay / AndroidAutoに対応しただけと述べていますが、次期型でもあきらめていないのでしょうか?せめて現行型マツダコネクトで実装しなかったことへの具体的説明はしたほうがいいと思うんですよね…。やれませんでした、すみませんで終わる話だと思うんですが。

最後の質問は、既存車に対しての追加対応です。
私も以前、マツダコールセンターに質問しました。
その詳細はこちら
→【マツダコネクト】Apple CarPlay / AndroidAutoでの自車位置判定は車側?携帯側?≪追記≫レトロフィットについて : K-BLOG
国内版のマツダコネクトでは、大きくハードの構成が異なります。
ワイドFM、自車位置演算ユニットなどなど様々な機能が追加されました。
また、Apple CarPlay / AndroidAutoでは新しいUSB/AUXユニットを装着しなければなりません。海外ではこのUSB/AUXユニットなどが含まれた追加キットとFW更新を行えばいいのですが、国内版では、自車位置演算ユニットなどのハードウェア追加があるため国内対応が大幅に遅延しているのかもしれません。Apple CarPlay / AndroidAutoを使用するのなら、自車位置演算ユニットは搭載していた方がいいので、確かに重要な事です。
ただ、今回のように情報統制ができずに海外と国内で大幅に差がでてしまったことによる顧客の不満などは今後のマツダの課題ではないのかと思います。