マツダ技報2018が公開されました。
次世代技術の一端が紹介されているこの技報は、一読の価値があります。
当ブログでは、この中でマツダコネクトに関して注目したいと思います。
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情報元:【MAZDA】2018年マツダ技報|マツダ技報(外部リンク)

技報はかなりの内容量です。
その一つ「マツダコネクトの新機能開発」なんですが、主にApple CarPlay / AndroidAuto対応について書かれています。要約に以下のことが書かれていました。
要 約
進化を続けるマツダコネクトは,2018年モデルCX-9から,マツダ初となるApple CarPlayTM・AndroidAutoTM及びSiriusXM®データサービス機能を搭載する。Apple®やGoogle®が提供する多彩なコンテンツを運転中でも安全に楽しむことができるように,ユーザーインターフェースを工夫し,運転中に不要な機能はあえて制限した。また,新機能の搭載に際しては,新車購入のお客様のみならず,既にマツダ車にお乗りいただいているお客様にも提供できるように,マツダコネクトのソフトウエアと一部のハードウエアの組み換えのみで実現できるようにシステムを設計した。これらの新機能により,マツダコネクトの「つながる楽しみ」を広げ,マツダ車で「走る歓び」を高めていく。
一部引用元:【MAZDA】2018年マツダ技報|マツダ技報(外部リンク)
Apple CarPlay / AndroidAutoの他にも、海外向けサービスであるSiriusXMデータサービス機能などについても触れていますね。そしてなにより、マツダコネクトの登場以来使われているキャッチフレーズ「古くならないシステム」が少しながら実現されたように思えます。
技報には、マツダコネクトをApple CarPlay / AndroidAutoに対してどのように対応していくの説明もあります。
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引用:マツダ技報(2018)マツダコネクトの新機能開発より(外部リンク)
USB-HUBユニットを新設計し、CarPlay接続時のUSBホストモードに対応したそうです。これにより、USBポート1のみですが接続可能になりました。
また、CMUに関してはソフトウェアの更新のみで機能を追加し、CPUやメモリーに対する負荷を減らすためにメモリー使用量の削減やCPUの処理可能量を増やし解決したそうです。
つまり、v70からは少し動作性能が向上しているのかもしれませんね。
また走行中操作についてですが、やはり意図的にAndroidAutoはコマンダーコントロールのみの使用できるようにしているみたいです。
ただ、面白いと感じたのが、以下の文です。
CarPlayモードの画面描画や操作入力処理はiPhoneによって制御されるため,インターフェース画面上のカーソルの動き方など,コマンダーで操作するために最適な仕様をマツダからApple社に提案して協議を重ね,Apple社の仕様にマツダの要望を追加いただくことで実現した。
読むと「Apple社に提案して協議を重ね、Apple社の仕様にマツダの要望を追加いただくことで実現した」と書かれています。相変わらず、マツダは協業する企業に関してドンドン提案していく会社ですねぇ。

他には、海外向けの機能についての紹介もされています。
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引用:マツダ技報(2018)マツダコネクトの新機能開発より(外部リンク)
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引用:マツダ技報(2018)マツダコネクトの新機能開発より(外部リンク)
海外では、上記画像のように天気予報や雨雲レーダー、他にはガソリンスタンド検索などなど様々な便利機能が搭載されています。このようにマツダコネクトには秘められた力があるんですね。

最後にマツダコネクト開発陣がこんな言葉を残しています。
マツダコネクトは,これからも進化を続け,世界中のマツダユーザーに「つながる楽しみ」と「走る歓び」を提供していく。これからも期待していただきたい。
この「マツダコネクト」というのは次世代型を含めた包括的な意味合いなのか、それとも現行型にのみ示した言葉なのかはわかりません。(次世代型も含めてたら、それは進化してきますよね…)
けれども、マツダのこの言葉を信じてマツダコネクトにこれからも期待していきたいと思います。