最近、精神的に弛んでいる自分に活を入れたいと思っていました。
そして思いついたのが、「三浦三十三観音霊場巡り」です。
霊場を巡りながら、改めて自分と向き合ってみたいと思います。
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後編はこちら
原付三浦三十三観音霊場巡り 後編


三浦三十三観音霊場とは?
約八百年前の建久三年(鎌倉時代初期)、三浦半島の一帯に起きた大飢饉に人々は苦しんでいました。その時、長井(現在の横須賀市長井)に住む源義経の家臣鈴木三郎重家が、人々の救済を発願し(※)三浦半島の三十三ヶ所の霊場を参拝して巡りました。すると霊験あらたかに忽ち、浜は大漁、陸は豊作となり、人々は飢饉から救われたといいます。それ以来その霊場を三浦札所と定め、毎午年を本開帳、毎丑年を中開帳として開扉供養をするようになりました。(※ほつがん=願をかける)

あまり知られていませんが、結構歴史ある霊場なんですね。
かくいう私も知りませんでした。
知ったきっかけは、「四国八十八参り」です。
さすがに四国は回れないなぁと思い、何か手頃な霊場はないもんか探していたらありました。
何が手頃かというと、「地元」「三浦半島のみ」ということです。
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マップを見ていただくとわかりますが、三浦半島をぐるっと一周する形になっています。
これだったら1日で回れそうかな?と高を括って挑戦してみることにしました。
今回の巡礼のルールは以下の通り。
  • 1日(8:00~17:00)ですべて回る。
  • 寺の写真を撮影する。
  • 移動手段は「原付」と「徒歩」
  • スタートは「1番」、ゴールは33番。それ以外は順不同(番外含む)
  • 一寺一寺、自分自身とみなさんの幸せを祈る。
一人で回るのでルールもへったくれもないですが、一応。
空いている一日を利用してやってみます。


2018/08/28 7:00
巡礼当日。
2つの台風が過ぎ去り天気は快晴、猛暑日となっています。
絶好の巡礼日和ではありますが、いかんせん猛暑が心配です。
とりあえず、「1番札所」へ向かいます。
朝の横須賀は、通勤ラッシュということもあり大渋滞。
渋滞に巻き込まれ、少しばかり到着が遅くなってしまいました。
8:15頃、「1番札所 音岸寺(おんがんじ)」に到着。
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三浦半島の先端部に位置しているお寺。
始めて来ました。
こんなところがあったんですねぇ。
階段を登って本堂へ。
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階段を登ると、三崎の漁港が見えてきます。
気持ちいい…けど、暑い!
とりあえず、「原付三浦三十三観音霊場巡り」スタートです。

1番 音岸寺
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一応、旅の証人としてonちゃん?を連れていくことに。
あまり意味はありません。
そして、お参りをしましょう。
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手を合わせて目を瞑ると、自然と落ち着きますね。
無人のお寺なので、とっても静か。
いやぁありがたい。
さて、ゆっくりもしていられません。
どんどん行きましょう。

2番 見桃寺
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4番 大椿寺
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3番 観音堂
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5番 海応寺
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5番までを回ったりでヘトヘト…。
巡礼マップを見る限り、三浦市周辺は密集してるから簡単かな?と思っていましたが、大間違いでした。狭く入り組んだ道に高低差が合わさって難易度を格段にあげています。さらに、お寺の入口が隠れた位置にあるのも苦戦しました。
ここで1時間半くらい使ってしまいました。
次は馬堀海岸までの一本道なので挽回しないと…!

6番 観音堂
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7番 福寿寺
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8番 清伝寺
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9番法昌寺
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10番 三樹院
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11番 称名寺
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馬堀海岸周辺のお寺はどれも豪華。
三浦半島にこんなお寺があったんですねぇ。
そして何より、自分がいつも見ていたお寺が33霊場じゃなかったりと新鮮でした。
さて、次は久里浜~観音崎周辺です。
ここからもなかなか探すのが大変だ。

18番 満願寺
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19番 清雲寺
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こちらのお寺には三浦氏のお墓があります。
お寺のお庭を管理してらっしゃる方が親切に案内してくれました。
こういった出会いがあるのが醍醐味ですねぇ。
とても勉強になりました。

17番 慈眼院
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このお寺、とんでもなく急な階段がありました。
ほぼ壁を登っているような…。
怖かった。

12番 伝福寺
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ここまで来たところで、緊急の用事が発生してしまいました。
悩みましたが、一時中断することに…。
体力的にもかなりきつかったので仕方ありません。
後日、必ずや回ります。

とりあえず、今回の成果は以下の通り。(赤い星が回った寺)三浦巡り前編
1番から始めて、東京湾側を久里浜付近まで。
朝の8時から12時までの計4時間かけて、合計16寺を廻ることが出来ました。
自分の予想していたよりも苦戦しました…。
なによりも一番辛かったのが、温度です。
原付移動は、直射日光が当たるのでキツイことキツイこと…。
さらに、1桁台のお寺は非常に場所がわかりづらかったり、坂道がきつかったりと難易度が高めです。1~5番までは本当に時間がかかりました…。
また、ただひたすらにお寺を廻っていると、「なぜ自分はこんなことしてるんだろう?」という気持ちが出てきてしまい、心の葛藤が続きました。
しかし、こういった葛藤を乗り越えることこそが、修行なんですね。
ある程度回っていくうちに、心が穏やかになっていきました。
いやぁありがたい。
これこそが巡礼の旅というものです。
この度をちゃんと終わらすためにも、次回頑張りたいと思います。

後編はこちら
原付三浦三十三観音霊場巡り 後編