久々の読書シリーズです。
随分前に読んだ本ですが、感想を書いてみたいと思います。
文章に起こすというのは、非常にめんどくさい作業ですが、情報が整理されて記憶に残りやすいですからね。
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書名:心配事の9割は起こらない
著名:枡野俊明
出版社:三笠書房
ISBN978-4-8379-2508-8
余計な悩みを抱えないように、他人の価値観に振り回されないように、無駄なものをそぎ落として、限りなくシンプルに生きる。禅僧にして、大学教授、庭園デザイナーとしても活躍する著者がやさしく語りかける「人生のコツ」。
私は、幼い頃から心配性でした。
親も心配性なので似たというのもありますが、自分でも嫌になるくらい心配性です。
心配性ではなく、「心配症」と言った方が良いのかもしれません。
それぐらい酷かったですね。
そんな心配症な私も、今までなんとかそれで生きてきましたが、社会人になり限界を迎えたようです。心身ともにボロボロになり、どうしたらいいかわからず、自分自身が嫌いになりました。
そんなんじゃだめだ!と自分を改善しようと思いながらも、どうすることもできずにいましたが、ある時この本に出会いました。
はじめは、どこぞの自己啓発本だろうと同じだろうと思っていました。
しかし、読んでみるとこれは意外と面白い。
押しつけがましい説教やありふれた言葉ではなく、弾を交えながらまったりと解説してくれます。
私は、特に信仰している宗教などはありませんが、楽しんで読むことが出来ました。

感想

心配事の”先取り”をせず、「いま」「ここ」だけに集中する。

・悩むより動く
・人と比べない
・前向きに受け取る
・「お先にどうぞ」
・「朝」を大切にする
・余計なことを調べない
・「競争」から離れてみる
―弾が教えてくれる、48のこと

引用元:『心配事の9割は起こらない』冒頭部分より
引用に書かれている言葉、これだけでも私の心に響きました。
上記の項目の全てにおいて、あてはまっていましたね…。
常に先のことを考え、心は「いま」にはいませんでした。
ひたすら悩み、情報は武器だと調べまくり…。
「そこにいない誰か」と闘っていたという感じでした。
今思えば、酷い生き方をしていました。
ただ、この言葉だけではありふれた自己啓発本と同じです。
上記に書かれたひとつひとつの言葉を、弾の教えに沿って教えてくれます。
これがまたとっても深いんです。
ひとつの例を挙げてみましょう。

「随処に主となれば、立処みな真なり」

これは臨済義玄弾師というお方がおっしゃった言葉だそうです。
この意味とは、どんなところにあっても「いま」「ここ」でできることを一生懸命にやっていれば、自分が主人公になって生きられる、ということだそうです。
情報社会と呼ばれる現代、数多の情報に振り回されてあっちこっちと振り回されては自分が主人公になれないですよね。それは誰かの人生の登場人物としての役割になってしまいます。
人生は、自分が主人公であるべきです。
この言葉を聞いて、今までの自分はまさに誰かの登場人物だったなぁと思いました。
その他にもたくさんのありがたいお言葉が書かれており、非常に為になりました。
ただ、私がこの言葉に納得したのは、ただ単に「良い言葉」だからではありません。
この本を読んで思ったのは、「ずーっと昔の人でも同じようなことを悩んでたんだなぁ」です。
時代は変われど、悩みは同じ。
環境が全く違うはずなので不思議な感じがしますよね。
でも、意外と悩みは同じだったみたいです。
そう思うと、自分だけ悩んでたわけじゃないんだと安心できました。
現代社会の悩みも昔も変わらず悩んでいたとすると、人間というのはあまり進歩していないのかもしれませんね。技術だけが進化して、根本となる人というのは変わっていないのかもしれません。
そして、昔の人は悩んだ末の「答え」を出して後世に残しています。
それが上記の言葉です。
とってもありがたいですねぇ。
若い頃は、「時代が違うんだよ」とそんな言葉に耳を傾けませんでした。
非常にもったいない事をしたと思いましたが、こういったことを色々な体験を基に気づく事自体が成長というのかもしれません。
生きていくうえで、仕事や家庭などの現実的問題ばかり考えてしまいますが、こういった本を読んで「人生」について考えてみるのもいいかもしれません。

生きていくと色々と迷うわけです。
「もしも」、「仮に」などそういったことも、時には考えなければなりません。
もしかしたらもっといい方法があるのかもしれない、この方法はありふれているから駄目だとか。
本当に色々と悩みました。
ただ、数十年生きてきた経験をもとにたどり着いたのは、「いま」を生きることです。
昔、テレビアニメ「ドラえもん」の登場人物の出木杉君が言っていました。
「未来を生きるのではなく、今を生きようよ。未来のことなんて考えて誰にもわからない。」
一語一句正しいか記憶にありませんが、出木杉君の言っていることは心に刻まれています。
未来とは「いま」が連続してできる出来事であり、「いま」と未来は実は同じのように思えます。
「いま」「ここ」で一生懸命に生きることが出来なければ、きっと未来も変わりません。
他人に流されず、自分自身が後悔しないように「いま」を生きる。
人生にとって一番大事だなぁと思いました。