突然始まりました、【ディズニー】シリーズ。
なぜか最近、無性に行きたくなってきたのでここで発散します。
気まぐれに、個人的にお気に入りスポットを紹介したいと思います。
今回は「フォートレス・エクスプロレーション」についてです。
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「フォートレス・エクスプロレーション」とは?

【公式】フォートレス・エクスプロレーション|東京ディズニーシー|東京ディズニーリゾート(外部リンク)
冒険や発見に沸いた大航海時代のフォートレス(要塞)や停泊中のガリオン船の中を自由に歩いて探険しましょう。展望台や大砲、さまざまな航海用具などを自分で操作することができます。
Fortress(要塞) Explorations(探検)
ディズニー内でも珍しい自由散策型アトラクションです。
実際にみたり触ったりすることのできる博物館のようなアトラクションになっています。
東京ディズニーシーのメディテレーニアンハーバー内、プロメテウス火山のふもとに位置する要塞(フォートレス)で、黄金色のドームが目印です。
近くには、「マゼランズ」というレストランもあります。
このレストランも非常にお勧めなんですが、今回はアトラクションのご紹介です。
このアトラクションは、「フォートレス(要塞)」、「キー(埠頭)」、「ガリオン船ルネサンス号」の3つの施設から構成されています。

  • フォートレス(要塞)
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黄金のドームを中心とした、4層構造の堅固な石造りの建物。
8つの部屋や展望台が複雑な回廊や階段で結ばれている。各々の部屋では、帰還した探検家たちの驚くべき冒険の数々や素晴らしい科学の進歩を、今に伝える。
サンダイヤル・デッキキャノン(大砲)、フライングマシーンからも先人たちの英知を伺い知ることが出来る。21世紀に生きる私たちはいかにその恩恵に浴していることか。フォートレス内を「ゆっくりと自由に散策」して「感じて」ほしい。
  • キー(埠頭)
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このキー(埠頭)から、冒険者たちは偉大なる発見を求めて航海へと旅立ち、そして運が良ければ帰航する。今は、停泊中のルネサンス壕の積み荷が行われている。
様々な形の木箱が積み上げられたカーゴ・プレイグラウンドでは、大きな樽の中をくぐりぬけて遊ぶこともできる。ただ、どこからか突然噴出す水には、油断禁物だ。特に、小さなゲストたちに「遊んで」ほしい。
  • ガリオン船ルネサンス号
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地球が平らだと思われていた時代…。
そんな時代に、マルコポーロの東方見聞録に影響を受けて西に向かったコロンブス。嵐に見舞われながらも地球が丸いことを証明したマゼランなど、探検家たちは皆、木造の重厚な帆船に乗って大海原へと繰り出していった。
今、キーに停泊中のルネサンス号も全長30メートルの大型ガリオン号である。
デッキには見張り台やキャノン(大砲)や望遠鏡、船尾最後部には豪華な船長室がある。
地下のケージには、世界で集められた珍しい動物もいる。探検家になった気分で、船内を「探索して」ほしい。
このようにそれぞれ独立しており、かつ広大です。
他のアトラクションのように列ができることはなく、ディズニーとしては珍しくゆっくりとみて回ることが出来ます。また、ショーなどがある場合には、フォートレスなどの屋上から見ることもでき、密かな人気スポットです。
また、「ザ・レオナルドチャレンジ」という謎解き体験も行っています。
この広大な敷地内の謎を探し回るアトラクションです。
ただ、このあのフォートレス・エクスプロレーションの良い所は「ただ歩き回るだけで楽しい」ということです。
私が一番のお気に入りであるプラネタリウムは一度は見てほしいですね。
また、暗くなってからいくとメディテレーニアンハーバーを美しく眺めることが出来ます。
まさにディズニーシーを本質的に楽しむ出来るアトラクションなんです。
さらに、バックストーリーも非常に創り込まれており、調べれば調べるほど奥が深いんです。
何げなく見ていたものが、意外と細かい設定がされていたりと非常に面白いんですよね。
フォートレス・エクスプロレーションを楽しむために、まずバックストーリーを調べてみましょう。

バックグラウンドストーリー

時は、大航海時代まで遡ります。
1538年8月12日(その頃、日本は戦国時代(天文7年))に各国の冒険家や技術者、芸術家たちが国境を越えて、航海や海洋探険の技術など彼らが得た知識や研究の成果を共有する目的で、

Society of EXPLORERS and ADVENTURERS (S.E.A.)

という学会が設立されました。
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S.E.A.の創始者は、以下の12人
  • イブン=バットゥータ
  • ヴァスコ・ダ・ガマ
  • エンリケ航海王子
  • クラウディオス・プトレマイオス
  • クリストファー・コロンブス
  • ティコ・ブラーエ
  • ピュテアス (en:Pytheas)
  • フェルディナンド・マゼラン
  • フランシス・ドレーク
  • マルコ・ポーロ
  • レイフ・エリクソン
  • レオナルド・ダ・ヴィンチ
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一度は名前を聞いたことのあるような、錚々たるメンバーですね。
S.E.A.のメンバーたちは、冒険、ロマンス、発見、発明の4つのモットーを大切にしています。
なので、S.E.A.の紋章に入っている4つのマークには、このような意味が隠されています。
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  • 〈右上〉ガリオン船(冒険)
  • 〈左上〉アーミラリー天球(ロマンス)
  • 〈右下〉要塞(発見)(現在では羅針盤に変更?)
  • 〈左下〉絵や彫刻道具(発明)
それぞれのモットーを表している。
また、4つのモットーは場所にも関係しています。
冒険
冒険心が旺盛な者には「ナビゲーションセンター」でガリオン船の操作に挑戦してほしい。
航海でたくさんの困難が待ち受けている。
ロマンス
ロマンスを追い求める者には「チェインバー・オブ・プラネット」に入ってみるがよい。
惑星を動かして、はるかな宇宙に思いをはせてはいかがだろうか。
発見
発見は何気ない日常から生まれてくるものだ。
一見ただ揺れているだけの「ペンデュラム(振り子)」。
よく見るとピンの一部が倒れている。ここから何を発見できるかな。
発明
発明家としても名高いダ・ヴィンチが設計を試みた”はばたき飛行機”を基に、我々は「フライングマシーン」を作り上げた。大空の飛行を実感してみたまえ。
引用元:公式ガイドブックより
そして彼らの活動拠点である「フォートレス・エクスプロレーション」の建物は、スペイン国王であるカルロス1世が建造したとされ、その後、「S.E.A.」に譲渡されました。
しかし学会が設立されて以来、主たる活動は行われませんでした。
 そして時は経ち、1899年。(日本は明治時代)
ヘンリー・ミスティック卿がS.E.A.復興の為、自身の邸宅「ミスティックマナー」にて会合を行う。(香港ディズニーアトラクション「ミスティック・マナー」内で確認できる)
会合のメンバーは以下の通り。
  • ハリソン・ハイタワー三世(タワー・オブ・テラー(日本)のキャラクター)
  • R・ブラウアーヒンメル教授(ミスティックマナー(香港)のキャラクター)
  • ヘンリー・ミスティック卿(ミスティック・マナー(香港)のキャラクター)
  • アルバート(ミスティック卿の子猿)
  • J・L・バティリスタ博士(ミスティックマナー(香港)のキャラクター)
  • バーナバス・T・ブリオン(ビック・サンダー・マウンテン(フロリダ)のキャラクター
  • 防寒着を着込んでいる男(ミスティックマナー(香港)のキャラクター?)
  • メアリー・オーシャニア船長(ディズニー・タイフーン・ラグーン(フロリダ)のキャラクター
  • チャールトン・J・タバレット(ミスティックマナー(香港)のキャラクター)
そして1890年以降、メンバーを増やしつつ活動を継続。
以下が追加されたメンバー。
  • ジェイソン・チャンドラー(ディズニーランドリゾート内ディスカバリー・ベイのキャラクター
  • ジョック・リンゼイ(WDW内ハンガーバーのキャラクター)
  • ブリュー船長(映画「The Island at the Top of the World」の登場人物)
そして更に時が過ぎ、1931年。
アルバート・フォールズによって設立されたジャングルナビゲーションカンパニーの本部の「Skipper Canteen(スキッパー・キャンティーン)」というレストラン内にあるS.E.A.ルームで秘密の会合が行われた。(Skipper Canteen(スキッパー・キャンティーン)というのは、ウォルトディズニーワールドリゾート(以下、WDW)にあるS.E.A.関連レストランというストーリー設定がある。)
レストラン内にあるS.E.A.ルームは、S.E.A.の秘密の集会所として使用していており、S.EA.に関わるものが様々に存在する。そこにS.E.A.の紋章付トルコ帽子が14個置かれており、その内8個にはネームタグが添えられている。ネームタグに書かれた名前を確認できるのは以下の8人のみ。
  • ヘンリー・ミスティック卿
  • アルバート(猿)
  • アルバートフォールズ博士(WDW内スキッパー・キャンディーンのキャラクター)
  • メアリー・オーシャニア船長
  • メリウェザー アダム プレジャー(WDW内アドベンチャークラブのキャラクター)
  • シェフ タンダジ(WDW内スキッパー・キャンディーンのキャラクター(料理人))
  • ルアナ テシェイラ(WDW内スキッパー・キャンディーンのキャラクター)
  • サンゴショー(WDW内スキッパー・キャンディーンのキャラクター)
こうして調べてみると、世界各国のディズニーキャラクターが関わっています。
ディズニーシーは、日本限定なのに意外です。
日本のディズニーで最も関りがあるのが「ハリソン・ハイタワー3世」ですね。
タワー・オブ・テラーの登場するホテル・ハイタワーの所有者です。
S.E.A.の再興を行うために1899年に行われた会合の際に、彼は呪いの偶像「シリキ・ウトゥンドゥ」を所持しています。そして、その年の12月31日にホテルハイタワーで謎の失踪をとげます。
「ハリソン・ハイタワー3世」について詳細はこちら
【ディズニー】タワー・オブ・テラーについて
なので、彼は1899年に行われた会合以降、S.E.A.には関わっていないんですねぇ。
余談ですが、ホテルミラコスタの宿泊客の多くは、S.E.A.のメンバーだったそうです。
S.E.A.のメンバーが増えるにつれて、ホテルミラコスタは繁盛するようになり、ホテルを増築していったそうです。しかしそれでも部屋数が追いつかず増築を繰り返し…今の形になりました。
また、S.E.A.会員のジョック・リンゼイは映画「インディ・ジョーンズ」にジョーンズ博士が雇ったパイロットとして登場します。そんな彼が、WDW内にバー(レストラン?)を開業したいう設定。
S.E.A.の会員をもてなす際に利用されたそうです。
このように世界各国のディズニーと接点があるように設定されています。
本当に細かい設定で驚きの連続ですねぇ。

フォートレス・エクスプロレーションの内部紹介

【フォートレスエリア】

  • イリュージョンルーム
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室内には壁や天井、床などあらゆるところに絵が描かれており、その手前に凹レンズが設置されている。その凹レンズを通して壁画を見ると、1枚の絵としてみることができる不思議な部屋。

  • ペンデュラムタワー
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塔の内部に巨大な振り子(フーコーの振り子)が高い天井から吊り下げられており、その下には小さな杭のようなものが円形に立てられている。これは地球の自転を利用したものであり、振り子が時間ととともに徐々に回転し、杭を時計回りに倒していくことで、時刻を知ることが出来る。

  • エクスプローラーズ・ホール
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ペンデュラムと隣接しているこの部屋は、16世紀頃に活躍した冒険家や学者などの肖像画が展示されている。また、冒険家などの研究成果なども飾られており、彼らの偉大なる功績を垣間見ることが出来る。飾られている12人は上記で説明した通り、S.E.A.の創始者達である。

  • カメラ・オブスキュラ
真っ暗な部屋に、円形のボードが置かれており、潜望鏡の技術を応用しそこに、メディテレーニアンハーバーの風景が映し出されている。ハンドルを回すことによって、360°見渡すことが出来る。

  • チェインバー・オブ・プラネット
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ドーム型になっており、天井には星が描かれている。
また、部屋中央には大きな太陽系義があり、ハンドルを回すことでそれぞれの惑星を動かすことが出来る。
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壁面にはダヴィンチの研究が鏡文字で描かれているのが確認できる。
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なぜ鏡文字で描かれているのかというと、他人に簡単に解読されないように暗号化していたためだとか。彼の研究の成果をじっくりとみることができます。
また、このエリアで使用されている曲は「Missa pro defunctis No. 2, "Requiem Mass": Sanctus」です。アルバム「Guerrero, F.: Requiem Mass」に収録されており、CDもしくはインターネット上で購入することが出来ます。(私はGoogle play musicで購入しました)
宇宙の壮大さと謎に合う非常に素晴らしい曲です。
  • フライングマシーン
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レオナルド・ダヴィンチが発明したオーニソプターの復元機。
以前は、実際に乗って翼などを動かすことが出来たが、現在では乗り込むことができなくない。

  • アルケミーラボラトリー
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16世紀頃盛んに行われた錬金術の作業場を再現した場所。
室内には様々な薬品や道具が展示されている。

  • ナビゲーションセンター
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地球は平面だと信じられていた頃の地球を表現したプールで小さなガリオン船(ラジコン)を操作できる。1回100円で操作することができる。
壮大な音楽と天候が変わることによって、当時の厳しい航海を表現されており、大人でも楽しめる。

【キーエリア】
  • カーゴ・プレイグラウンド
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ルネサンス号が停泊している埠頭で、木箱や樽などの積み荷が置かれている場所。
実際には、子供向けのアスレチックのような構造になっており、所々から水が飛び出すなどの小さな子でも楽しめるアトラクション。
夜になれば、雰囲気が変わり大人な世界に。
メディテレーニアンハーバーの夜景と埠頭の照明で心落ち着く場所になります。

【ルネサンス号エリア】
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大航海時代に活躍したガリオン船を再現した「ルネサンス号」。
本物と見間違うほどの精巧な創り込みで、見る人を楽しませる。
船内も見学ができ、隅々まで拘りをもって創り込まれている。
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これら展示物の他に、大砲や望遠鏡などなど様々なオブジェが設置されており、ただ見るだけでなく実際に体験することもできる。何気ないものだと思っても実際は動かせるものだったりと、色々と触って体験してもらいたい。

最後に

このように、精密に作られた建造物や奥深いバックストーリーのおかげで非常に奥が深いアトラクションになっております。乗り物系アトラクションとはまた違うワクワク感が楽しめますね。
このアトラクションに少しでも興味を持っていただければ幸いです。


おまけ

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要塞内には、国際信号旗に似た旗があります。
これらをアルファベットに変換すると、「MICKEY」となります。