読書シリーズ第2弾です。
今回は、プロ野球のチーム「広島カープ」に在籍する「ブラッド・エルドレッド」選手の書籍を読んだ感想を書いてみたいと思います。
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”ブラッド・エルドレッド 広島を愛し、広島に愛された男”  
著:ブラッド・エルドレッド
出版社:洋泉社
将来、自分の野球人生を振り返ったときに真っ先に頭に思い浮かぶチームは間違いなくカープ。やっぱり、ぼくの野球人生は「カープとともにあった」という表現が一番しっくりくるし、野球人生がまだ終わっていない時点でそう言い切れることがものすごく嬉しい。
-”ブラッド・エルドレッド 広島を愛し、広島に愛された男”  本文より引用-


エルドレッド選手を知ったきっかけ

地元ということや、親がそうであったように横浜ベイスターズファンだった私。
'98頃まではとても好きだったんですが、それ以降野球自体に興味がなくなってしまいしばらく距離を置いていました。(ベイスターズの株主も変わってしまいましたしね…。)
そして時は過ぎ…。
近年、自分の中の野球熱が徐々に再燃してきました。
きっかけは、マツダのアクセラを購入したこと。
マツダ車を所有し、広島に観光へ行ったりするうちに、広島という土地が好きになりました。
その頃、広島カープも強くなってきて優勝できるんじゃないか?というところまできました。
それじゃあせっかくだから応援するかということで、カープファンの門を叩くことにしました。
選手を調べていくと、面白い名前の選手がいるなぁと思って注目したのが「エルドレッド」選手でした。カープのチームカラーが「赤」で、エルド「レッド」。
すごい偶然だなと思ったのが最初の印象です。
そんな彼のプレイを実際に見ると、巨体から繰り出される無限のパワー、そしてゴールデンレトリーバーのような愛着のあるお顔。そして、トドメにママチャリにのって球場まで通う姿。
興味を持たない訳がありません。
そして、エルドレッド選手のファンになりました。

本の感想

この本は全6章+特別寄稿から構成されています。

序章:37年ぶりの連覇達成
第1章:驚いた”野球”と”ベースボール”の違い
第2章:日本での素晴らしい仲間たち
第3章:広島でジャパニーズ・ドリームを掴むまで
第4章:エルドレッドの流儀
第5章:ぼくの未来について語ろう
特別寄稿:野村謙二郎「なぜ、私は”カントリー”を手放さなかったのか」

文字数やページ数もそこまで多くなく、大変読みやすかったです。
著名がエルドレッド選手本人ですが、おそらくインタビュー?したのを洋泉社の方が文字に書き起こしたのではないかと思われます。
各章では、テーマに沿ってエルドレッド選手視点から思った事や感じた事が率直に書かれており、フフフっと笑える面白い内容のもなっています。
とっても気楽に読めるし、楽しい気分にさせてくれる本ですね。
そして、読んでいて感じるのは彼の「人柄の良さ」と「性格の良さ」です。
もう、本から滲み出てきます。
普段、試合中の姿しかみていない私にとって、オフ時の姿や他の選手間との繋がりというのがあまりよくみえてきません。しかしこの本では、彼がこの球団に本当によく馴染んでいるのがよくわかります。新井さんや石原さんが英語を話せるとは思いませんでした笑
桑田さんとも接点があったんですねぇ。
さらに2017年のリーグ優勝の際に、鈴木誠也選手をおんぶしていた際の理由も詳細にわかります。これは非常に面白かった。
ホント、テレビやインターネットだけでは一部分の事実しかわからないものですね。
本を読んだり、実際にみることの大切さを再認識できます。
また、この本ではエルドレッド選手の幼少期~メジャーリーグでの活躍も詳細に書かれており、彼を知る上では非常に良い内容です。
そして、彼の野球人生後についてもちょっぴり語られています。
娘さんの為に日本を離れることになりそうですが、いつかカープに戻ってきてほしいですねぇ。
まだ現役なんですけどね。詳しい内容はぜひ実際に読んでほしいので、これ以上は書けませんが、買って後悔しない、非常に心が豊かになる本でした。

あとがき

この本を読んで、もっと「エルドレッド選手」のことが好きになりました。
彼の人柄や家族を愛する姿には、見習いたい部分がたくさんあります。
彼の「why?と思うな、とりあえずやってみよう!」という言葉は、心にグサッと刺さります…。やらなきゃ始まりませんよね。
野球選手でここまで好きになれる選手は、なかなかいないものです。
これからも応援していきたいと思います。