引き取りの為にお店へ行くまでがラストラン。
でも、その前にちょっとだけドライブ。
久々にi-DMを起動させて走行してみましたが、我ながら随分と上達した気がします。
購入当初は、白を連発したりとイライラすることの多かったこの機能。
しかし、今は発進時のアクセル開度や停止時のブレーキ量などが大体わかるようになりました。

i-DMの最終スコアは「4th STAGE アベレージ：4.3」でした。
引き取りが決まり、最後ということで色々と試していたらアベレージがグングン下がってしまいました。結構、シビヤなんですよね…。
それでも、i-DMのおかげで楽しい運転方法を学びました。
ありがとう。
他には、「MTモードを操作する歓び」をアクセラには教えてもらいました。

購入当初は全く興味のない機能でした。
でも、クルマのことがわかるにつれ、次第に興味が湧いてきました。
初めはシフトノブのみで操作してましたが、それだけでは満足できなくなりパドルシフトを取り付けました。人間、ハマるとどこまでも行くんですよねぇ。
これが本当に便利で、坂道はもちろん平たんな道でも自分の思い通りの運転ができました。
楽しかったですねぇ。
特に私のアクセラの場合、1速→2速の変速が自分のイメージしている変速と異なっており、駐車場などの低速で走る場面ではアクセルをちょっと踏まなければいけず、違和感を感じていました。このMTモードのおかげで、自分のイメージ通りの変速を行うことが出来てよかったです。
本当に色々な運転技術、それに”走る歓び”を教えてもらいました。
色々と感慨に浸りながらドライブをして、目的地であるとある霊園に到着。
この霊園には、祖母が眠っています。
祖母は、祖父の再婚相手で血の繋がりはありませんでしたが、子供の頃によく可愛がってもらいました。家に行くたびにお小遣いをもらっていた記憶があります。
祖母の墓前で手を合わせて合掌。
なぜお墓参りにきたのかというのは、正直自分にもよくわかりません。
ただ「そうしたかった。」という想いだけでした。
さて、そろそろアクセラの引渡し前の最終確認をしましょう。
忘れ物がないか車内を見回しながらリアシートに座ってみたところ…

いまさら気づきましたが、アクセラは5人乗りは本当に厳しいですね…。
後部座席に男3人なんて乗った日には、むさ苦しそうです。
私の体形は大柄な分類に入るので、真ん中には絶対座れなさそうです。
アクセラは４人乗りですね。
でも、ちゃんと気に入ってる部分もあります。


アームレストとシートベルトの位置です。
アームレストは横幅が広く、ドリンクホルダーも内蔵されているのがポイント高いですよね。
さらにシートベルトはしっかりと座面に収納されている所。
他社の場合は天井から垂れていたり、座面にベルトが乱雑に放置されていたりします。
ですが、アクセラのシートベルトは見栄えがよくちゃんと収納されているのが好きでした。
ここがマツダらしいというか、ごちゃごちゃ感がなくて好きです。
他にお気に入りポイントといえば、ETCですかね。

天井に装着されているETC。
収納場所に初めは驚きました。
でも、使ってみると意外と便利で目立たないんです。
ネットなどでは夏場の熱問題で不評な部分もあったようですが、私のは何事もなく快適でした。

快適といえば、私のアクセラは一度もリコールがありませんでした。
マツダコネクトナビplusのサービスキャンペーンはありましたが、それ以外は全くなく健康そのもの。
北は新潟、東は大洗、西は広島と本当によく走ってくれましたね。

マツダコネクトも最終バージョンはv59.00.502でした。
現時点で最新がv59.00.531だったのが心残りです。
このアクセラで、最新版を体験したかったです。
もっというと、Apple CarPlayを操作したかったですねぇ。
もうマツダコネクトを触ることができないと思うと哀しいです。
でも、これからも変わらずマツダコネクトを追いかけていきたいと思います。


最終燃費は「13.4 km / L 」でした。
i-stopでの延長走行距離は「374.6 km 」で木を６本育てる事が出来ました。
ここ最近、色々と試していたのでガクッと燃費が落ちてますが、このアクセラの燃費性能はこんなもんじゃありません。条件が良いと「20 km / L」なんて出してくれますからね。
遠出する時の強い味方でした。
i-stopも夏や冬などの厳しい環境下では使用頻度が落ちましたが、燃費に少しは貢献したかな？
そういえば、気に入っているポイントで「i-stopからの再始動の速さ」というのもあります。
アクセラを購入するきっかけの一つでもありましたねぇ…。
あぁ懐かしい。
最終確認も終わり、リアシートに寝転がって色々と思い出していると、そろそろ時間が。
行かないと。
運転席に座り、最後のエンジン始動がなかなかできませんでした。
ここまでやってあげられることは全部やったし、後悔はありません。
でも、やっぱり別れというのはなかなか悲しいものです。
少しだけエンジンを始動せず、ハンドルを握っていました。
様々な場所の思い出が蘇り、ちょっと目頭が熱くなりました。
時間が迫ってきたので、意を決してエンジンスタート。
いつもと変わらぬ音色でエンジンが掛かり、アクセラは走り出します。
いつもと変わらないアクセラに、少しの安心と寂しさが心に刻まれました。
そして、ディーラーへ到着。
駐車場にアクセラを止めて、エンジンをOFF。

記念に女子力高めの写真を撮影しておきます。
外に出る前に、運転席で一言「ありがとう」と言って、一礼しました。
担当者に鍵を預けて、手続きを済ませた後はもう一度アクセラのもとに。

アクセラと過ごした2年10か月。
決して楽しい事ばかりあったわけではなく、辛い日々や悲しい日々がありました。
それを乗り越える事ができたのは、「アクセラ」のおかげです。
そして、私に色々な場所に連れて行ってくれたり、様々な事を教えてくれました。
それは学校や会社、はたまた誰かから教わることのできない大事なコトです。
一生忘れることのない宝物です。
「大切なのは心だ」
この言葉は、私がいつも心の中で唱えている言葉です。
自信がなくなったり、落ち込んだりした時に唱えていました。
正直、はじめはこの言葉を信じていませんでしたが、アクセラの購入やアクセラとの遠距離旅行、様々な出来事を積み重ねていき、この言葉を信じられるようになりました。
そして、周りを気にして生きていた自分を変えてくれました。
それは決して私一人ではできなかったでしょう。
アクセラのおかげです。
本当に感謝です。
私の半分はアクセラで出来ていると言っても過言ではないくらい濃密な時間を過ごしました。
それだけ、愛し信頼し尊敬しています。
そんなアクセラの前で、もう一度、一礼。

「本当にありがとうございました。」

そう言い残し、私はディーラーを後にしました。

アクセラと歩んだ「28,204km」
一生忘れることはできないでしょう。
数字だけでは到底表すことのできない凝縮した日々がありました。
さようなら、ありがとうアクセラ