前回(田浦観音堂&海軍水道みち編)に引き続き、旧日本海軍の遺構を求めてさまよってみたいと思います。
今回の目的は、「海軍省標柱」です。
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「海軍省標柱」は、横須賀市内の学校内や公園などに少数ながら残っています。
その中でも、一際僻地に現存している「海軍標柱」を見に行ってみようと思います。
場所は、横須賀市と逗子市に隣接している乳頭山です。
地図で表すとこちらになります。
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googlemapで見る限り、「海軍標柱」は山頂にあるみたいです。
それなら、山頂目指せばいっか!っと軽く考えていました。
それがのちに思わぬ苦悩を引き起こすことになろうとは…。

さっそく出発です。
山頂へのルートは色々あるみたいですが、なるべく知ってる道がいいので、田浦梅林からのルートで目指します。
なので、最初の目的地は田浦梅林です。
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梅林までのルートは、スマホなどを使えば簡単です。
私は地元の人間なので、ここら辺はさらっと。
では、階段をひたすら登ります。
つい最近も来たんですが(Twitter参照)、その時はこの階段で息が絶え絶え。
今回は大丈夫だろと思っていましたが、今回も息が絶え絶え。
階段の踊り場で何回か休みながら、登って行きました。
本当に体力が落ちました…。
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登っていく途中、梅林を通ります。
ここの梅たちは、追浜梅ワイン?の原料になるとか。
飲んだことないなぁ。
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そしてなんとか、田浦梅林の頂上に到着。
頂上には展望台があり、東京湾を一望できます。
写真には、海上自衛隊の船越基地や第2術科学校が映っていますね。
遠くには日産追浜工場も。
とてもいい見晴らしです。
ここで、しばし休憩。
もう汗が止まりません。
寒いんだか暑いんだか…。
こんな体たらくで、乳頭山の山頂へいけるのか?と不安になりました。
それでも、ここまできたら行くしかないので、出発です。
展望台の裏手にあるハイキングコースへ向かいます。
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ハイキングコースの近くには、梅を運搬用のトロッコ?レールがありました。
こんなところで見れるのは珍しいですね。
よくミカン狩りとかいくとあったりします。
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ハイキングコースを歩いていると、自然豊かで気持ちが良いですね。
道も歩きやすく、日差しも当たるので暖かくて快適です。
穏やかな雰囲気で進んでいけます。
しばらくすると、横浜横須賀道路に近づいてきました。
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橋が現れました。
どうやら、横浜横須賀道路を横断するようです。
こんな橋があったんですねぇ。
初めて知りました。
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橋の名前は、田浦橋というそうです。
ちょっとここで、休憩がてら高速道路を眺めてみます。
高速道路って眺めてるだけでも結構楽しいですよね。
色んな車が通るし。
ちょっとだけ満喫したら、出発です。
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橋を渡ると、本格的な登山の開始です。
雰囲気もどこか暗い感じが…。
意を決して進んでいきます。
道は完全に獣道で、1人がやっと通れるような狭さです。
おまけに蜘蛛の巣やら倒木やらとかなりワイルドな道になっています。
しょっぱなから、蜘蛛の巣に頭から引っ掛かり、来たことを軽く後悔し始めますが、あきらめません。
以前、SIRENの舞台になった聖地にいったときも似た様な山道を経験したので、大丈夫。
そんな根拠のない自信をもとに、突き進みます。
このあたりは写真を撮ってる余裕はありません。
ひたすら狭い道を進みます。
そして段々と急こう配になってきて、私の体力を根こそぎ奪って行きます。
もう足がふらふら…。
山は厳しいところですね。
しまいには、ほぼ崖のような場所を登ってくことに。
丁寧にロープが結ばれており、それを使用して登って行きます。
これ完全に修験道ですよね…。
初めてこんな道を登りました。
ただ面白いなと感じたのは、木の根っこがちゃんと階段見たくなっていたりと意外とちゃんとした道があることです。
もちろん整備してくださった方々がいるんでしょうが、それでも面白い感じに自然な道になっています。
自然は偉大ですねぇ。
ひたすら登り続けること数十分…。
やっと看板に出逢いました。
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汗が止まらず、息はゼエゼエ…。
ちょっとここで、本格的な休憩をしましょう。
座って休んでいると、ハイキング中のおば様達に出逢いました。
お互い挨拶をして世間話。
私がきた道の事をいうと、おば様驚いてました。
「えっこの道はきついでしょ?あっちにもう一本道あるのよ。」

(;O;)←こんな顔してました。
まさかもう一本道があったとは…。
そう、私って方向音痴なんです。
大体選んだ道って間違ってるんですよね(人生的にも)
まぁでも、修験道を体験できて良いと思いましょう。
思うしかありません。
おば様達にお礼を言って、登山再開です。
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木々のすきまから景色がみれました。
いつのまに、こんな高い所まで登っていたんですねぇ。
見晴らし良くて、気持ちいい。
しかし、道はまだまだ続きます。
乳頭山へ行く道も、これまた急こう配。
またまたロープの登場です。
段々と楽しくなってきて、変な笑いがこみ上げてきました。
大声出しても平気なのが山の良いところですね。
これ人がいる場所でやったら、確実に逮捕されそうな奇行です。
登り続ける事、数分。
やっと乳頭山山頂に到着。
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山頂の証?である石柱がなんか儀式を行う奴みたいですね。
いやー意外と達成感が溢れてきますね。
山登り楽しい。
景色も最高です。
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海上自衛隊と米軍の基地が丸見えですね。望遠レンズがあれば面白そう。
遠くには八景島や横浜が見えたりと、遠くまでよく見えます。
んー気持ちが良い!
充分に山登りの達成感に浸ったので、次は本来の目的である「海軍標柱」です。
グーグルマップ先生曰く、山頂にあるという噂でしたが…。

あ り ま せ ん。

どこ探しても何もありません。
仕方ないので、インターネットで検索です。
幸い、電波が届いていました。
直接的な答えは見つかりませんでしたが、ハイキングの動画にチラッと標柱が映っているのを発見。
どうやらD7という看板のそばにあるそうです。
しかしながら、そのD7看板がどこにあるかがわかりません。
仕方がないので、とりあえず来た道の反対方面へ進んでみることに。
しばらく歩いていると、看板を発見しました。
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おぉ!この看板はD8と書かれています。
となると、この看板のひとつ前が、「D7」になるはずです。
さて、2択です。
観音塚方面へ行くべきか、畠山方面へ行くべきか…。
とりあえず直感を信じて、観音塚方面へ行ってみることに。
自分を信じるとろくなことありませんが…。
しばらく観音塚方面に進んでいくと、急こう配な上り坂が…。
おかしい…D8→D7と数字が減るから、山を下りるはずなのに登っていくというのはおかしい気がする。
そんな嫌な予感がしたので、慌てて戻って、もう一個の道へ行くことに。
本当に自分はいつも間違った道を選ぶなぁ。
ちょっと自分が嫌になります。
ささっと引き返して、畠山方面へ。
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こちらの道も中々ハードです。
そう、なぜ選ばなかったかというと、見た目的にキツそうだったからなのです。
楽しようとしちゃだめですね。
急こう配があるわけではないんですが、がけっぷちの細い道が連続しています。
途中、ぬかるんでいる部分に足を滑らせ、あやうく滑り落ちるところでした。
怖い怖い。
こんなところで落ちて怪我したら、誰も助けてくれなさそうですからね。
鬱蒼と生い茂った茂みで、日差しもあたりません。
あたりには怪しい鳥たちの声が聞こえ、ちょっと不安に。
しかし、進むしかありません。道が続いているので、進むだけです。
がつがつ進んでいくと、開けた場所へに到着。
すると目の前に…
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「海軍標柱」発見です!!
こんなところにありました…。
グーグルマップさん、場所が全然違うじゃないですか。
しっかりしてくださいよ、まったく。
そんな愚痴を言いながらも、歓喜の写真撮影です。
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この「海軍標柱」には、以下が記されていました。
・海軍省
・第一四号
・東京湾要塞第一区地帯標
・昭和一六年~(読めない…)
昭和16年と言いますと、大東亜戦争のちょっと前です。
歴史を感じる逸品です。
実際にこういったものを見ると、改めて本当にこの場所にあったんだなぁと実感できます。
まだ残っているもんなんですね。
にしても、こんな山中にあるとは…。
なめまわすように観察して、拝んだ後は帰りましょう。
帰りは来た道戻るのか…とガックシしていたんですが、看板をよく見ると「田浦梅の里」という文字が。
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え?田浦梅林から直接ここにこれたのか…。
私はなんという遠回りしてきたんですかね。
本当回り道の人生です。
でも、乳頭山の頂上にいけたので良しとしましょう。
せっかくなので、帰りは田浦梅の里直接ルートで戻ることに。
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道は、ジュラシックパークのような雰囲気です。
しかし、そこまで急な坂はなく、ただただひたすら歩くだけ。
こっちのルートのほうが楽だわ。
歩くこと数十分、北道と合流して田浦橋まで到着。
行きに出逢ったおば様達は、このルートのことを言っていたんですね。
もっと早く会っていれば・・・。
まぁ終わったことは仕方がないです。
田浦梅林を通り過ぎて、16号線まで戻ります。
もう足がフラフラです…。

登山というかハイキングのような気がしますが、楽しかったです。
そしてなにより「海軍省標柱」を生で見ることができたのが嬉しかったですね。
当時の面影をのこす貴重な資料ですから。
こういった歴史的なものに触れるのはいい刺激になります。
これからも色々と探していきたいと思います。